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抽出装置
循環式多段加圧抽出装置
生薬、茸類等の循環多段式加圧抽出法を用いた抽出装置です。
  • 一度抽出した後の残渣をさらに抽出し、何回も抽出を行うことが出来ます。
  • 各抽出工程で、大気圧と水蒸気を加えて抽出します。
  • 濃縮工程で蒸発した水分を冷却し、抽出に再利用します。
  • 普通であれば、蒸発する成分も回収することができます。
  • 今までの抽出方法に比べて数倍〜数十倍の成分抽出が可能になります。
  • 今まで抽出出来なかった成分まで取り出すことが出来きます。(表2,3参照)

表1 熱水抽出法と多段式加圧抽出法による抽出率の比較
             (単位:g 1kg当たりの抽出量)小数点以下四捨五入
    アガリクス・プラゼイ・ムリル   霊芝   冬中夏草  ササ 
   熱水

 循環
 比率
(倍)
 熱水
 循環
 比率
(倍)
 熱水
 循環
 比率
(倍)
 熱水
 循環
 比率
(倍)
 タンパク質  85  204 2.4 29 88  75  205  2.7  13.3  50.6  3.8 
 脂 質 1  5  8 27  3.4   2  6  3  1.2  2.7  2.3
 灰 分  30  57  1.9  9  38  4.2  12  31  2.6  16.8  31.4  1.9
 糖 質  126  257  2  29  164  5.7  108  304  2.8  38.7  150.2  3.9
 植物繊維  8  76  9.5  5  82  16.4  3  93  31  2  26.1  13
 アラビノース          -  0.3  5.1  17
 βグルカン  3  45  9.5  2  49 24.5        -
 コルジセピン       -  1  1  1    
 キシロース -           0.3  31.6  105

表2 舞茸の抽出比較表

      単位:g(原料1kg当たりの抽出量)
   ND:決定できない(検出以下)
   熱水法  循環法  比率
 タンパク質  101  205  2
 脂   質  3  6  2
 灰   分  29  65  2.2
 糖   質  131  246  1.9
 食物繊維  6  128  21.3
 β-グルカン  ND  79  -

表3 β−グルカンの抽出比較
   単位:g(原料1kg当たりの抽出量)
   ND:決定できない(検出以下)
   熱水法  循環法  比率
 アガリスク  3  45  15
 霊   芝  2  49  24.5
 舞   茸  ND  79  -
 椎   茸  3  70  23.3
 循環多段式加圧抽出法のプロセス例
  • 原料確保 : 原料検査
    (異物除去、生産地、生産者確認、成分、重金属、農薬検査)
  • 第一次加圧抽出 : 100℃以下抽出
    主としてビタミン、ミネラル、アミノ酸を抽出
  • 第二次加圧抽出 : 2〜3気圧抽出
    主としてビタミン、ミネラル、多糖類を抽出
  • 加圧熱水処理 : 4〜5気圧                                 120℃〜200℃飽和水蒸気による熱処理、細胞膜の分解
  • 第三次加圧抽出 : 2〜3気圧120℃〜130℃で抽出。
    主としてビタミン、ミネラル、多糖類(β-グルカン)を抽出
  • 珪藻土濾過 : ごみ、微粒子などの除去
  • 減圧濃縮 : 60℃で水分除去(低温濃縮)
  • 二重管式完全殺菌 : 110℃10秒
  • 製品化 : 成分と組成にあった熱処理温度と時間を微調整し、設定する
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